情報デザイン研究会の最近
春の新入生勧誘イベントの効果もあり、情報デザイン研究会には今年1・2・3年生合わせて7名が入会してくれました。
4年と合わせて総勢14名になり、やっと研究会らしくなってきたと感じています。
そこで今回は
「人数が増えた事」と「後輩ができた事」で起きた変化と、それに伴って進化した練習方法。
について書きたいと思います。
「手探りで学ぶ」から「教えながら学ぶ」へ
「人数が増えた事」と「後輩ができた事」によって1番変わったのが学びの姿勢です。
今までは気の知れた少人数の同学年同士で活動していたから 、当日に話し合ってなんとな〜くやることを決め、とりあえず手を動かして、とりあえず色々話し合い、なんとな〜く解散、という流れでした。
まだ手探りの活動だから仕方ないと言ってしまえばそこまでだったのですが、後輩ができてしまうとそうも言っていられません。
私達以上にまだ何も分からない状態の後輩達を手探り状態へ飛び込ませるのはとても不親切。(一体何を教えてあげられるのかって感じだけど)今まで得てきた事を教えてあげたり、勉強に向かい合うきっかけを示してあげるのが先輩の役目だと考えました。
それって例えば具体的な練習方法の確立かもしれない。
教えるにしても何か手を動かしながらその都度、って感じになるだろうし、その手を動かす方法は色々学んできたよね。
そこで毎週行う練習をメニュー化したいと考え、今まで参加してきたワークショップや勉強会でのワークを取り入れるところから始めました。(本当に様々なワークショップを参考にさせていただいています、ありがとうございます。)
そして新聞ビジュアライズも含め、目的に応じた5つの練習方法が確立しました。
・プロッキーフォントと簡略化したイラストの練習(見栄えする画面のための道具の使い方)
・単語書き取り(記録スピードアップ)
・プレゼン動画のグラレコ(話の要点を理解してまとめる)
・ディスカッションのグラレコ(話の流れをとらえてまとめる)
・新聞ビジュアライズ(ビジュアルの向上)
このメニューに沿って練習を行っています。そしてあの時ワークショップで教えて頂いた事を、さも私達が考えたかのように後輩にアドバイスしながら進行していくという。笑
今後変化していくとは思いますが、練習内容がリストアップされていると個人でも練習ができるし、先輩不在時に後輩だけでも取り組めていいなと思っています。
また練習をメニュー化した事で、「人数が増えた事」にも対応できました。
今までの手探りカオス状態は少人数だからこそ成り立ってたわけで、大人数でやると混乱と不信感が増えるだけ。だけどこのメニューさえあれば練習目的がブレないで進行できるしカオスが防げる。
変化してよかった事
・時間を意識するようになった
やるべき事がはっきり&人数が増えたから、時間内に全員が同じところまで到達できるよう、時間配分の工夫を色々しています。例えば今までやってた新聞ビジュアライズを宿題にした事。これはビジュアル向上の練習だから時間短縮は目的としていない。せっかくメンバーが集まってる練習時間にわざわざしなくてもいいかもね。毎回これに結構時間取られてたし、宿題にすれば他の練習にがっつり時間当てられる!となりました。
・程よい緊張感がある
これは後輩はもちろんかもしれないけど、先輩側も同じで緊張しています。しょーもないところを見せるわけにはいかない!という気持ちで常にピシッとメリハリを持って行動できてると思う。ダラダラしなくなったから時間短縮にも繋がってるのかも。
・教える事で気づく事がある
グラレコに対してある程度の前知識がある人(私達)はなんの戸惑いもなくサラッとこなせた事が後輩はなかなかできなかったりして、これってまさに我々の伝達力(図の右)不足なんだと気が付いたり。
教える事=伝える力
だと感じていて、教える事で自分が学ぶ事も一気に増えてしまってチョットタイヘン・・・!
変化してちょっと困ってる事
・スケジュール調整
後輩は授業だらけで4年生ほど暇じゃなくて、4年は4年で就職活動で不定期に忙しいしで、現在の水曜昼って練習時間の取り方が適切じゃない気がしている。集まらないわけじゃないけど途中で抜けなきゃいけない子がいたり、予定と人数が変わって練習自体が中途半端に終わったり。
でも人数が多くなって全員が集まる機会が無いし、入会のタイミングもみんなバラバラだったし、どうやって調整すればいいの・・・今後も人数増えそうな気配があるし。
多分、しばらく参加できてなかったらいつの間にかめっちゃ後輩が増えてて、顔出しにくくなったって人もいると思う。
「組織としてのまとまりを作っていかねば。」って前に書いたのに〜
みんなに都合よくっていうのは限界があるのも分かってはいるけど、どうやって折り合いをつければいいのか分からず保留中にしてしまっている。
・「早く行きたいなら1人で行きなさい。遠くへ行きたいならみんなで行きなさい。」問題
アフリカのことわざなんですね、これって。
めっちゃ好きな言葉なんですけど、この前この言葉の意味を噛みしめる出来事がありまして。
つい最近練習したグラレコをFacebookに上げた時、はこだて未来大学の原田先生にアドバイスを頂きました。(なんてありがたい便利な世の中だろう)
原田先生「全体的に似顔絵に頼りすぎだな。一度、似顔絵禁止でやってみるといい。」
多分ここら辺の事だと解釈してるんですけど、本当におっしゃる通りだなと見返して思いました。笑
似顔絵も伝わるものだけど、多分情報の構造化にはたどり着けてない。話の内容を解釈して組み立てた情報同士の関係性、それを伝えるための絵じゃないと図解化とは呼べないんですよね。似顔絵の羅列で終わっちゃいけない。
そしてもちろん、「よし、今度はもっと意識して練習するぞ!」と思うんです。でも、それは今まで色んな講義を受けてきた人だけが意識できる事で。
一緒に描いてる後輩はまだ着いて行くのに精一杯だから、まだそんなところまで気が回らない。だから今までの練習内容も超初心者向けで計画してきてたんですね。4年生は後輩のサポートに徹する感じで。
でも今回の先生のアドバイスで、私達は初歩的なところで満足していた部分があったなあと気づかせていただきました。今までせっかく図解化の講義を受けてきたはずなのにっ!
教える事も大切。でも自分達がどんどん上達していく事も大切。1人でぐんぐん先に行っちゃうか、みんなでゆっくり遠くを目指すのか。どっちが正解って話ではないからこそそのバランスって難しいですね。
ぶっちゃけ毎回の練習内容を考えるのってめっちゃ大変で、自主練習にまで手が回っていないのが現状です。だけどやっと練習メニューも決まったし、回数を重ねていくうちに段々やりやすくなっていくのかなーと経過観察しようと思っています。
8月は夏休みという事もあり、がっつり練習する機会があと2回取れたので、今回書いた内容を思いめぐらせながら頑張ります!