UX KYOTO2014#03 フィールドワークとKA法【講義のまとめ】
10/19(日)にUX KYOTO#03 フィールドワークとKA法に参加しました。
この日はフィールドワークという事で、終日開催でした!
タイムテーブル
10:00 講義・課題説明・グループ分け
11:00 チームミーティング・フィールドワーク出発
14:00 再集合・KA法講義と写真の整理・プリント
15:00 フォトKA法の実施
16:00 価値マップの作成
17:00 プレゼンテーションスタート(1チーム15分)
17:30プレゼン終了・講評
18:00 終了
今回のフィールドワークは、ユーザー調査の手法のうちの1つです。
人間中心設計プロセスの設計
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利用状況の把握と明示(ユーザー調査 ex.フィールドワーク、オブザベーション、インタビュー)>この部分!
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ユーザーの要求事項の明示
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ユーザーの要求を満たす解決案の作成
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要求事項に対する設計の評価
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システムがユーザーの要求を満たす
トライアンギュレーション(方法論的複眼)の話
ユーザー調査する時に大切なのが、
三角測量、トライアンギュレーション(方法論的複眼)だそうです。
1つのデータ(方法)で物事を判断しちゃだめ、最低3つのデータから判断すべきだそうです。
定量調査と質的調査のお話
そこからアンケート(定量調査)だけでユーザーを判断してはいけないというお話へ。
アンケートを取れば真実が分かると思いがちだけど、それはマーケティングの大きな誤り。
アンケートのデータが全部間違っているわけではないけれど、
トライアンギュレーションで、3つのデータのうちの1つとして扱わないといけない!
パット・ムーアという1980年代を生きた85歳の老女がいます。
でも本当はこの人は26歳のプロダクトデザイナーだったんです!
彼女は、高齢者のためのデザインを創るために
3年間老女として暮らしました。(完全なる参加者としての参与観察)
「自分ではない誰かに共感して、どんな経験が求められるかを考える」事って
そのくらい難しい。その後彼女は高齢者向けデザインの第一人者になったそうです。
これくらいまでやらないと人の事って分からない。
観察(質的調査)の重要さが分かるお話でした。
調査の目的
調査の目的は大きく分けて2種類あります。
今回やる事
1)Outside-in
まだ何か分からないことを明らかにする。
新しいコンセプトの開発が目的(潜在ニーズ探索)
・普段の生活でどんな事を行っているのか。
・行為を通した価値観に着目
2)Inside-out
既にあるサービスの分析と改善(行動観察)
・現場の作法とサービスの適合
・作業方法の最適化、効率化
・現場での無意識の行為に着目
今回の学び
課題
(株)KYOTOデザインは、「撮る」に関するWebサービスを企画しようと考えています。
まだほとんど具体的ではないので、ユーザーの本質的な価値に関しての基礎調査を行いたいと考えています。
1)チームで約3時間のフィールドワークを行う
2)様々なシーンで「撮る」に関わる人間の行動を写真かイラストに収める
3)KA法と価値マップで分析し「ユーザーの撮る事に関する欲求や価値」を発見してください
「人はなぜ撮るのか?」という撮影の体験を調査する
調査計画
1)観察の商店と対象を決める
焦点:
「撮る」の何を調査するのか?
・行為の背景(問いを立てる)何をしているんだろう?
・分からない時は、まず現場に行き暗黙のルールを見つける
対象:
・調査データを比較するために1チーム2グループに分かれる
・グループで調査対象を決める
環境:屋内と屋外とかショッピングモールと古い店舗とか
対象者:年配者・おかあさん・高校生・こども など
・1グループが環境と対象者の組み合わせで調査すること
チームに分かれる事で、比較ができる。比較によって共通点や違いが際立つ。
それと、調査の目的に応じて、どのようなタイプのユーザーを調査すればいいのかも検討する。
例)もっと車に乗ってほしい→車に乗らない人じゃなく車大好き改造しまくりな人に聞く!
カメラを持ってフィールドワーク開始!【ワークショップレポート】に続きます。